カンファレンスとは会議のことです。
ただし、単なる打ち合わせや説明会という意味のミーティングやブリーフィングとは異なり、比較的大規模で相互に意見を交わす場のことを指します。
医療現場では、医師と看護師の小規模のミーティングやブリーフィングは頻繁に行われていますが、これらをカンファレンスとは言いません。
これとは別に、患者に関する情報共有や治療方針の統一など目的別に様々なカンファレンスが行われているのです。
まず、主治医や看護師だけでなく理学療法士や薬剤師など患者にかかわる職種の医療関係者が集まり、治療の方向性について話し合う会議であるチームカンファレンスがあります。
チームカンファレンスにも、褥瘡チームカンファレンスや栄養チームカンファレンスなど目的毎に多様な種類があります。
また、複数の看護師が1人の患者のケアをするチームナーシングという看護方式を採る病院などで、患者が病院で亡くなった後デスカンファレンスを開くことがあります。
デスカンファレンスとは、看護に尽力したにもかかわらず患者が亡くなってしまった事実と向き合い、看護師たちが看護のプロセスについて話し合う会議です。
デスカンファレンスは、看護師のミスのチェックというよりも患者の死に責任を感じてしまいがちな看護師の心のケアという意味合いが強いのです。
そのほかにも、病棟毎の看護師が集まって病棟特有の問題を話し合う病棟カンファレンスや、実習中の看護学生を対象とした看護学生カンファレンスなど、多種多様なカンファレンスが医療現場で行われています。
より良い医療現場にするためにも、カンファレンスの目的をしっかり理解する必要があるでしょう。